就職説明会で企業を見極めるコツ SIer編

仰々しいタイトルですが、私は別に就職アドバイザーでも人事の人間でもありません。たまたま自社の企業説明会向け資料を見て、「嘘はついていないけど本当のことも言っていないな」と強く感じ、その齟齬・違和感についてまとめようと思った次第です。ですので、汎用的なものではなく、SIerに共通のものではなく、究極的には自社の説明資料に対するツッコミ記事となります。ただ、Slerと見せかけて実質人材派遣会社というところは非常に多いので、そういったところへは応用が利くのではないかと思います。

従業員1000人超……の割には開発実績が少なくない?

従業員1000人越え、増収増益、数字を見れば健全な状態ですが、妙に開発実績が乏しかったり、全く聞いたことのない、調べても出てこないサービスの開発事例しかない……そんなことはありませんか?これはSESで稼いでいる企業の典型的なパターンです。
SESは客先企業で開発作業に従事することになりますが、その実績を自社の開発事例として表示することはまずありません。単に人を時給で貸し出しているだけだからです。
別にSESメインだったらそう書けばいいのに、書かないのには理由があります。書いたら入社する人がいないからですね。なのでしょうがなく、比率は少ないけれども自社で開発した事例を出すしかなく、しょっぱい実績となるわけです。

※SES:格好良い呼び方してますが、要は派遣です。違う場合もたまにあります。

残業申告制度とはなんですか

当社は残業申告制度を導入しているので、申告があった分しか残業はありません!……なんかあやしくないですか?残業したけど、申告が認められなかったらどうなるのでしょうか?申告していなかったけど、急きょ問い合わせが来て残業をしたらどうなるのでしょうか?
さすがに最近のご時世でサービス残業を強要するところは少ないでしょうが、本来時間外労働は労働者が申請するものではなく、使用者が命ずるものです。「このままだと開発が間に合わないから、申し訳ないけど残業で対応してくれ。今日から一週間、2時間ぐらいお願い」というような形になるのが正しい在り方ですね。ただし、SESで客先に押し込められている場合、そこに上長がいることは少ないです。つまり、上長が業務状況を把握して、細かい勤務命令を下すことは不可能ということです。そのため、現場判断で残業を行い、その時間を自分で「申請」して、自社でふんぞり返っている上長が「承認」するという、歪な形を取らざるを得ないわけですね。

取引先に銀行や保険会社・電力会社が妙に多いけど、具体的な名前がない

SESで稼いでいることをごまかしたいけれど、大手企業の威光は借りたい……というような場合に多く見られます。銀行や電力向けのパッケージを作れるSIerなんて数えるほどしかありませんし、その場合は販売事例として堂々と紹介すると思いますので、そのごく少数以外は基本的に派遣業で食べていると考えて問題ないでしょう。

技術者集団をうたっている割に裏付ける証拠がない

技術で稼いでいる会社なら、その技術力の裏付けとなる数字を出さなければ信頼されません。高度技術者○○名!△△ゴールドパートナー!□□会議協賛企業!……なんかないの、ねぇ。

上記と反対の、「開発実績がちゃんと書いてあり、残業が承認を経ずとも認められ、販売事例が公開されており、技術力の裏付けが公開されている」をすべて満たすような会社はめったにないですが、全部満たさないような会社は少なくとも避けるべきなんじゃないかなと思います。

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