助産師さんはなぜ母乳育児を執拗に進めるのか

先日娘の新生児訪問がありました。体重や諸々を測定していただき、育児での不明点を質問しアドバイスを受ける……初めての子育てで不安な夫婦にとって、医療関係者からの助言は決して無駄ではないと思います。無駄ではないと思ってはいるのですが、疑問に思うこともあります。

助産師さん、母乳育児を推しすぎじゃないですか?

我が家は母乳・粉ミルク両方を使用して育児を行っています。出が悪いわけではないですが、母乳だけでは1回の授乳で赤ちゃんを満足させることはできません。4時間程度の授乳間隔を維持するためには、1回に120ml-200mlの授乳量が必要です。我が家では母乳を20分程度与えたのちに60ml-80mlの粉ミルクを与え、3-4時間程度おとなしくしてもらうという方法をとっています。

という話を新生児訪問に来ていただいた助産師さんに話したところ、「母乳の出も悪くないようなので、1回に与える時間を長くして、間隔も短くして粉ミルクを減らしましょう」と言われてしまいました。

えー?

消化の早い母乳だけではすぐにお腹がすいてしまい、授乳間隔は半分くらいになると考えられます。授乳時間も伸ばすとなると、お母さんの一日はほぼ全て授乳で終わってしまいます。現在の方法ならば夜間は6時間程度寝てくれているため、僕がフルタイムで働いていても何とか健康的に過ごすことができますが、完全母乳に切り替えたら夜も2-3時間間隔で起こされることになり、生活が崩壊してしまいます。授乳回数も大幅に増えるため、授乳に関するトラブル(乳首や乳房のマイナートラブル)が発生するおそれも増えます。

母乳と粉ミルクの混合で育児をしていることは、1ヶ月健診時にお医者さんにも伝え、問題ないことを確認しています。なので、何を理由に粉ミルクを減らせと言われたのかが分からないのですね。現状の我が家で粉ミルクを減らすことは、非常にリスクが大きいのです。母乳こそが子供の成長にとって有用で、粉ミルクはあまりよろしくないということなんでしょうか?

とりあえずwikipedia

そんなわけでとりあえずはwikipediaを調べてみます。まずはなぜ助産師さんがそこまで執拗に母乳での育児にこだわるのか確認してみたいと思います。母乳栄養のページが詳細に記述されていているようです。

母乳栄養 – Wikipedia

いろいろな記述がありわかり難いですが、気になるところがあります。厚生労働省やWHOが母乳育児を推奨している記載が頻繁に出てくるところです。

乳児にとって授乳が最良の食事手段であるため、世界保健機関(WHO)や米国小児科学会(AAP)など、多くの政府機関や国際機関が母乳栄養を推奨している。日本においても厚生省が母乳推進運動を行っている。

WHOは全ての母親に母乳栄養を勧めている。WHOの基準を満たす病院では粉ミルクは禁止されてはいないものの、母乳で育てうる子供には与えられない。新生児に粉ミルクを与えると、母乳栄養の確立を損なう。

アメリカでの粉ミルクのブームもあり、1950年頃からは母乳栄養が衰退し、人工栄養が増加した。WHOと厚生省はこれを憂慮し、厚生省は1974年に母乳栄養推進運動を開始、母乳栄養の利点を広めた。

WHOはInternational Baby Food Action Network (IBFAN) のような草の根NGOと共に、各国政府が母乳栄養を推進するよう大いに働きかけてきた。

しかし、かなりの昔から、人工的な母乳代替品を販売し人工栄養を進めようとする企業と母乳栄養を守ろうとする草の根NGOやWHOとの間には争いが絶えない。

厚生労働省は、SIDSの予防として母乳栄養を推奨している。

「人工的な母乳代替品」ってサイバーパンク味があっていい表現ですね。

つまり助産師さんは、WHOと厚生労働省の方針に従っているに過ぎない、ということです。助産師さんの個人的な信仰かと思っていましたが、そうではなく組織・業界の大方針として「できるかぎり母乳で育てる」という合意があるようです。疑って申し訳ありませんでした。助産師さんはお上に従って職務を全うしているにすぎません。だってお国と世界の機関から「母乳で育てるよう指導しろ」ってお達しが来ているんですよ?逆らえるわけないじゃないですか。

決めるのは自分自身

WHOや厚生労働省が母乳育児を推進していて、助産師さんはその方針に従っている。そしてその方針を我が家へ新生児訪問時に伝えてきた、ここまでが現在起きたことです。そしてここからが問題で、「我が家は結局どうするのか」というところに行きつきます。

結論としては、現状通り母乳と粉ミルクの混合栄養としていきます。赤ちゃんへの栄養補給的にも全く問題がないし、時間的な余裕も得られる我が家にとっての最適解がこの方式だと考えています。

どうも先ほどのWikipediaや各サイトを見ていると、過去に以下のような流れがあったんじゃないかと思うのです。あくまで僕個人の考えです。

  1. 粉ミルクを使用しての育児がが世界的に流行した
  2. 開発途上国にも流行が波及し、衛生的でない飲み水で粉ミルクが調合された
  3. 当時の粉ミルクの品質もあまりよくなく、栄養面で問題がある乳児が大発生した
  4. WHOがその状態を改善すべく、衛生的で栄養面でも問題がない母乳での育児を推進した
  5. 日本もWHOの方針に賛同し、母乳育児推進運動を開始した
  6. 日本では衛生面・栄養面で問題のない粉ミルクが普及しているものの、母乳育児が悪いわけではないので継続されている

当時のWHOの方針はまったくもって正しいものだったのだと思います。いったん母体という優秀なフィルターを通過した母乳であれば、常に適温で衛生的な栄養源になります。不衛生な水や品質の劣る粉ミルクより母乳を勧めるのも当たり前です。
でも、今では粉ミルクも進化しているはずです。日本の水道水であれば衛生的にもまったく問題ありません。授乳の一部を粉ミルクに変えるくらい、問題ないでしょう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です