スプラトゥーンがラストフェスを迎えます

ラストフェス
前回のフェス「きのこvsたけのこ」の興奮冷めやらぬうちに、ついに最後のフェスとなる「アオリvsホタル」の開催が告知されました。戦争の次はまた戦争。人類はいつまで争いを続けるのか…
しかも今回が最後のフェスとなるとの衝撃の発表がありました。毎回文句を言いながらも最後となると途端にさみしくなってしまいます。え、本当に最後なの?うそでしょ?とも思ってしまいます。本当に最後なのかを考えてみることにします。
フェスをやる理由
まずはフェスが何を狙いとしているのかを考えたいと思います。任天堂は何のためにフェスを開催するのか、そこにスーパーサザエ以外の何があるのか…
新規ユーザーの獲得
フェスは毎回ニュースサイト等でも話題に上がります。特に今回はラストフェスということもあり、いろんなニュースサイトが報じています。「フェス」を機に新規ユーザーを獲得する狙いがあると考えられます。ただしこれは一定以上の期間が過ぎてしまえば効果が薄くなります。一年間たてば購入を考えていたユーザーも結論を出し、買うか買わないか答えを決めているはずです。
既存ユーザーへのサービス
お祭り感を出すことで雰囲気を変え、飽きさせないようにしているものと考えられます。フェスの内容はマンネリ感がありあまり好きではないが、フェスの雰囲気は好きというユーザーは多いはずです。
離れてしまったユーザーを再度呼び戻す
フェスの開催が告げられた。
お題は「あなたはどっち派? きのこの山 vs たけのこの里」。
株式会社 明治様のご協力でお届けする。
期間は6月18日(土)9:00~6月19日(日)9:00。
この戦いに、キミの手で決着をつけよう。 pic.twitter.com/s6L9nsuFUR— Splatoon(スプラトゥーン) (@SplatoonJP) 2016年6月10日
プレイ頻度は減ってしまったが、フェスがあるタイミングだけスプラトゥーンをプレイするというユーザーも少なくないと思います。「きのこvsたけのこ」等のセンセーショナルな話題であればなおさらです。
フェスの実施理由を上記3個とすると、辞める理由が分かってきたような気がします。「フェスが当たり前になり、集客効果がなくなった」ということです。フェスを目当てに購入したユーザーは既に買い切ってしまい、一度離れたユーザーもフェスには飽きてしまっているのでリターン率が下がってしまった、と想像します。
フェスを止める理由
上記は「フェスをやる理由が薄くなってきた」というお話です。さらにそれとは別として「フェスを止める理由」もあるはずです。これも想像にすぎませんが、考えてみましょう。
Splatoon2に注力したい
フェスはただでさえ参加人数が多いイベントなので、その運用も大規模なものになると想像します。運用チームだけでなく開発チームも動員されていることでしょう。NXのロンチにSplatoon2は発表されていませんが、任天堂としてはキラータイトルとして考えているはずです。新規IPでこれだけユーザー継続力が高いタイトルの続編を新規ハードで出さないなんてことは考えられません。出さなかったらアホです。その開発にリソースを振り分けたいため、重い負担となるフェスを中止するという考えです。
みんなフェスに飽きてしまった?
フェスの評判は一部であまりよくありません。ナワバリバトル1種類の上にステージも3種類固定、さらにフェスTによるギア制限もあるため、スパセン一辺倒になり飽きてしまうことが原因です。フェスパワー導入前は特にひどく、勝負にならないほどの格差マッチングも当たり前でした。フェスで評判を悪くするくらいなら中止にしましょうという考えです。
シオカラーズamiiboを買って欲しいから
緊急告知だ!シオカラーズのamiiboの発売が決定した!
何度でも言うぞ!シオカラーズのamiiboが発売決定だ!
追及されたゲソの質感、光り輝くラメ素材、衣装のディティールも再現。
夢にまで見た光景がご家庭に!
発売は7月7日だ! pic.twitter.com/fhL5Zx6rxz— Splatoon(スプラトゥーン) (@SplatoonJP) 2016年4月30日
これはちょっとゲスな考え方ですが、「フェスの雰囲気を味わいたいならシオカラamiibo買えよテメーラ」ということです。スプラトゥーンのamiiboは非常に売れていて、amazonでも転売による価格高騰が常態化していました(今は落ち着いています)。ソフトの売り上げも落ち着いてきたところで、最後の現金回収としてシオカラーズのamiiboで荒稼ぎするためにフェスを終了させるという可能性ですね。
どの「フェスを止める理由」も、まぁ考えられなくはないかな、というところかと思います。それでもフェスがやりたい!やって欲しい!という人も多いはずです。僕もその一人です。なぜフェスは我々を駆り立てるのか、プレイする側の視点を想像してみましょう。
フェスを止めてほしくない理由
スーパーサザエの供給源
フェスの報酬は、対戦成績に応じてもらえる「スーパーサザエ」です。サザエの使い道はギアパワーの変更。別名ダウニーガチャ。サザエがない場合は1回/30,000円を投入する必要があり、塗りブキを使用してナワバリバトルで稼いだとしてもおよそ30勝が必要になります。マッチングを除いて90分です。フェスならば、ランクと勝率にもよりますが、えいえん到達するまでにマッチング込みでおよそ3時間程度かと思います。3時間で18個=540,000円。圧倒的コストパフォーマンスです。
お祭り騒ぎ
前日のステージ設営から当日の夜景まで、フェスの雰囲気が好きな人は本当に多いと思います。シオカラーズamiiboを買うことで雰囲気だけは味わうことができますが、(おそらく)対戦ステージは通常のままなので、夜景でのバトルを味わうことができるのは今回が最後になります。これは本当にさびしい。
即物的な理由(主にサザエ)と感情的な理由があるかと思います。これらを踏まえて「フェスは本当に終わるのか?」を検討したいです。
フェスは本当に終わるのか?
僕の結論から先に言いますと、「フェスは終わるけど別の新しいイベントを始める」のではないかと考えています。
フェスを止めるデメリットが大きい
任天堂としてのフェスのメリット・デメリットは、僕が想像したこと以外にもたくさんあると思います。それでも、フェスを止めるデメリットの方が大きいように感じます。フェスで毎回お題を出して競ってもらうことで話題が供給でき、ユーザーが離れにくくなるという好循環が得られます。逆にフェスが終わるとなったら離れてしまうユーザーも多いはずです。
「Splatoon」をブランドにまで昇華させるため、何らかの定期イベントは続ける必要がある
WiiUのさらなる販売は難しいとしても、大当たりした新規IP、言い切ってしまえば「希望の星」であるSplatoonをこのまま終息させるわけがないと考えています。7月以降もamiiboの発売、ウエハース等コラボ商品の販売、Splatoon甲子園第二回開幕、本体同梱版発売とイベントはまだまだ続いていきます。集客効果、それも新規ユーザーに有効なフェスをただやめるとは考えにくいのです。せっかく買ったのにフェスができない!という文句は発生しそうです。
戦略上の理由から仕切り直すのでは?
フェスに関する批判のほとんどは「マンネリ」でした。ナワバリバトル一辺倒、固定ステージ、「えいえん」まで上げるための作業感…逆にそれらを克服したイベントが始まるとすれば、話題性もプレイヤー満足度もさらに上昇させられると考えられます。「Splatoon、フェスに代わる新しいイベントを開始!」なんてニュースが出れば、離れていたユーザーはもとより、フェスには魅力を感じていなかった新規ユーザーをも取り込むことができます。
終わりに
自分の願望丸出しのブログになってしまいました。フェスが終わってしまうのが本当にさみしいです。できれば、フェスに代わる新しいイベントを発表してくれないかなぁと思いつつ、ラストフェスのためにナワバリバトルで腕を磨くことにします。ホタル様に勝利を。